【リング】エルメスの指輪のサイズ感について

エルメスのアクセサリーと言えば、「シェーヌダンクル」に代表されるブレスレットが特別高い人気を誇っていますが、近年ではリング（指輪）への注目も非常に高まっており、既に生産完了となった貴重なビンテージ・モデルや、現行品であってもブティックではなかなか出会うことのできない流通稀少モデルも存在しています。

この記事では、お客様からお問い合わせいただく機会の多いエルメスの指輪のサイズ感について詳しく解説してまいります。

エルメスの指輪のサイズ表記

エルメスの指輪はヨーロッパのサイズ規格（ISO規格）を採用しており、日本のサイズ規格（JCS規格）とは規則性が少し異なっています。

詳細は下記の早見表にてご確認賜れましたら幸いですが、大まかに申し上げれば、ヨーロッパ規格のサイズ表記から「40を引き算した数字」が日本規格に概ね準じたサイズ感となります。

例えば、エルメスのサイズ表記「#52」は、JCS規格に基づくサイズ感では「約11.5号」に相当していると言えます。

弊社の商品ページでは、お品物にサイズ表記が認められる場合にはメーカー公式のサイズ数を記載しており（※）、併せてリングゲージ棒を使用した計測画像を掲載しています。
（※一部ビンテージ・モデル等でサイズ表記のないお品物については、弊社にて計測した実寸サイズを記載してございます。）

エルメスの指輪には様々なモチーフが存在しており、特定のモデルにおいては表記サイズと実際の着用感が異なる場合がございます。

シェーヌダンクルアンシェネリングには2つのモデル展開があり、幅が細い「PM」と幅が広い「GM」で同じ表記サイズでも着用感が異なります。

薬指約16号のスタッフが試着したところ、
「PM」の場合は「#57」がジャストサイズでしたが、「GM」の場合は「#58」がジャストサイズでした。

「シェーヌダンクルアンシェネリング GM」は輪が閉じていないデザイン（オープンリング）となっているため多少の個体差がある場合もございますが、お召しになる指サイズ＋1サイズアップがお薦めです。

コリエドシアンリングにも2つのモデル展開があり、アンシェネリングと同様に「PM」と「GM」で同じ表記サイズでも着用感が異なります。

小指約11号のスタッフが試着したところ、
「PM」の場合は「#52」がジャストサイズでしたが、「GM」の場合は「#53」がややタイト〜ほぼジャストサイズでした。
2サイズ上の「#54」であればゆとりを持って着用可能という印象です。

前述のアンシェネリング GMと異なり、輪が閉じていて幅が広いデザインゆえにしっかりとしたフィット感が感じられるため、お召しになる指サイズ＋1〜2サイズアップがお薦めです。

比較的幅の広いモチーフに見えるオスモズですが、手のひら側にかけて細くテーパーしていることと、輪が閉じていないオープンリングのデザインとなっていることによって、多少融通が利くモデルです。

中指約18号のスタッフが試着したところ、「#57」でも着用が可能でした。
オスモズは大きなサイズの流通がとても少ないため、お召しになる指サイズに近しいお品物をお見かけになられた際は一度お試しいただくことをお薦めいたします。

現行モデル以上にハンドメイド感が感じられるエルメスのビンテージ・リングの中には、内周形状が正円形ではないためゲージ棒で計測した値と実際の着用感が異なるモデルがございます。

代表的なものは、当店でもお取り扱いする機会の多い「ディアンヌリング」が挙げられます。
その他の有名モチーフでは「ブックルセリエリング」や「ドゥザノーリング」、「メキシココルセットリング」等も内周形状がやや楕円形となっています。

着用感については、概ね表記のサイズに同等とお考えいただいて差し支えありませんが、楕円形ゆえ着脱の際にややホールド感を感じるため、
幅の細いモチーフであればお召しになる指サイズのジャスト〜＋1サイズアップ、
幅の広いモチーフであればお召しになる指サイズ＋1〜2サイズアップがお薦めです。

エルメスの指輪のサイズ感と着用感について解説してまいりましたが、一番良い方法は実際にご試着いただくことであると思います。

ANTIQURIOUSではエルメスの指輪を多数お取り扱いしており、店頭ではもちろんご試着も承りますので、ぜひ一度足をお運びいただけましたら幸いです。